研究観測

午前二時 大学に 研究テーマ担いでった
ベルトに結んだiPhone 雑用降らないらしい

二分後に教授来た 大げさなテーマしょって来た
始めようか 研究観測 新規性を探して

深い闇に飲まれないように 精一杯だった
教授の無茶なテーマ 断ろうとした あの日は

見えないモノを見ようとして 研究テーマ覗き込んだ
静寂を切り裂いて いくつも声が生まれたよ
教授が僕らを呼んだって 返事もろくにしなかった
成果という ほうき星 僕は一人追いかけていた

気が付けばいつだって ひたすら何か探している
数式の定義とか 哀しみの置き場とか

生まれたら死ぬまで ずっと探している
さぁ 始めようか 研究観測 新規性を探して

今まで見つけたモノは 全部覚えている
教授の無茶な雑用 断れなかった痛みも

知らないモノを知ろうとして 研究テーマ覗き込んだ
暗闇を照らす様な 微かな光 探したよ
そうして知った痛みを 未だに僕は覚えている
成果という ほうき星 今も一人追いかけている

背が伸びるにつれて 伝えたい事も増えてった
成果の無い結果も 崩れるほど 重なった

僕は元気でいるよ 新規性も少ないよ
ただひとつ 今も思い出すよ

予報外れの雑用振られて 泣き出しそうな
教授の無茶な雑用 断れなかった あの日も

見えてる成果 見落として 研究テーマまた担いで
静寂と暗闇の帰り道を 駆け抜けた
そうして知った痛みが 未だに僕を支えている
「成果」という ほうき星 今も一人追いかけている

もう一度成果出そうとして 研究テーマまた担いで
前と同じ 午前二時 大学まで駆けてくよ
始めようか 研究観測 二年後に成果出なくとも
修士という ほうき星

僕は一人追いかけている

※この歌詞はフィクションであり,実在の院生,学部生,それらの心の叫びとは一切関係ありません
※本当にフィクションです.大事なことなので2回言いました.